【遺言ブログ①】Enjoy Football


皆さんこんにちは。お元気ですか?僕は元気です。関根君からご紹介に与りました、四年の渡邉斐都です。書くことが得意とありましたが、書くことが好きなだけで、「書くことが得意です」なんて口が裂けても言えません。

ご存知の方もいるかもしれませんが、今月の十五日を持ちまして、東北大学学友会蹴球部を辞めさせていただくことになりました。本来であるならば、部活を辞めた身である僕には、このブログを書く資格はないと思ってたのですが、関根君が、伝えたいことがあるなら書いた方が良いと、このブログのバトンを渡してくれました。キャプテンの海音君も、快諾してくれたので、この場をお借りして、遺言ブログを書かせていただきます。

大学時代初の彼女ができて、幸せボケして、サッカーのことなど、何一つ考えられなくなってしまった萩原君には、引退する際にもう一度、きちんとした遺言ブログを書いていただきましょう。

近況報告です。

先週も引き続き、オンライン筋トレや各自ランニングを行いました。リーグ戦は、前期が中止、後期のみ。天皇杯は、無観客試合となりました。

去年の遺言ブログにならって、二部構成にしようと思っていたのですが、気がついたら三部構成になってしまいました。僕の長い独り言に、しばしお付き合いください。

皆さん、最近はどのようにお過ごしでしょうか。この期間に何をしていますか。部活を辞める身の僕が言うのもあれなのですが、せっかく時間があるので、この期間に少しだけ、考えて欲しいことがあります。

それは、東北大学学友会蹴球部の『理念』についてです。

新入生や2年生(3年生も?)は知らないかもしれませんが、実は、東北大学蹴球部の理念は2年前にできたものです。当時4年生であった洸太さんが発案し、ミーティングを数回行い、チーム全員で話し合って決めました。理念が決まった時、洸太さんは、「今年決めた理念が絶対ということではなくて、なんなら毎年変えたっていい」と言いました。僕も、その考えに賛成です。

なぜ僕が賛成なのかというと、大切なのは、「部に理念が存在していること」ではなく、「自分たちで理念について考えたうえで、その理念に基づいた行動をすること」だと思うからです。現状のままでは、理念が形骸化してしまう気がします。「大運動会も、とんぺーみちのくフェスも、班制度も、何のためにやっているのか、どのような考えのもとやっているのか、わからないけど、毎年恒例だからやっとくか!」みたいな。

伝統主義にならなずに、伝統を守るために。理念を毎年変える必要はなくとも、時折、全員で考える必要がある気がします。今年は特に、Enjoy Footballどころか、Play Footballさえできない状況が続く中で、僕たちは、一体何をもって、東北大学学友会蹴球部と言えるのでしょうか。

2年前に掲げた理念はEnjoy Footballです。この理念は、サッカーを通じて、自分たちが“楽しむ”。そして、皆を “楽しませる” という想いを込めて掲げられました。

翌年の、僕が3年生の頃には、キャプテンの直人が、班制度を導入しました。この制度には、「試合に出ている人だけが “自分たちが楽しむ” だけではなく、試合に出ていない人も、班活動を通じて “自分たちが楽しむ” “みんなを楽しませる” ようになって欲しい。」という想いがありました。初めての試みで、直人には不安もあったとは思いますが、今では就活勢がこぞって使うぐらいの、サッカー部の重要な制度になりました。就活で絶大な効果を発揮したかどうかは、僕は知りませんが…。

その視点で考えたとき、果たしてウイイレカップは、(レフリーもマネージャーも含めた)全員が、“楽しめる”ものだったでしょうか?(決して田邊を否定しているわけではありません。あの状況下で、自分にできることを考えて、実行したことは立派だと思います。)

後期リーグが始まって忙しくなる前に、一度、全員が理念について、サッカー部について、考えてみて欲しいです。これが僕の、伝えたかったことの一つ目です。

二つ目は、先週、関根君が「言語化」について触れていたので、僕も少しだけ。

職人の世界には、「弟子を育てて一人前」という言葉があるそうです。初めてこの言葉を聞いた時、僕には理解できなかったのですが、最近僕なりの答えを見つけました。

人に教える(言語化する)という作業は、自分がこれまで、何年もかけて一つにまとめ上げてきた体系を、小さく切り刻んで、分解することです。人に教える(弟子を育てる)際の言語化を経て、ようやく、自分のまとめ上げてきた体系を再構築できるのだと思います。関根君が一人前になるには、言語化は欠かせないといったところでしょうか。大変だとは思いますが、やってみる価値はあると思います。教師が、「人に教えながら、自分も教わっている」という話も、それに近いと思います。

僕のまとめ上げた体系は、人に教えるほどのものではないし、僕はそもそも1人前どころか辞める身なので、言語化の作業は、関根君を始めとする、同期達に任せます。僕が伝えたいのは、教え方ではなく、学び方です。僕の考えなので、聞き流してもらって構いません。

我が師である隼たんに、「隼たんって、教えるの上手いですね」と言ったら、「俺には下手な奴の考えが理解できないから、下手出身の斐都が教えた方がいんじゃね?」と言われたことがあります。新入生以外で知らない方はいないかもしれませんが、私は下手です。僕が一年生の時の前期のIリーグには、ほとんど出ていません。ですから、入学当初からIリーグで活躍していた中村、舘野、直人、関根には、今でも少し畏敬の念を抱いています。そんな僕でも試合に出られるようになったということは、僕がちょっとは上手になったからでしょう。

サッカーの学び方は、勉強とよく似ていると思います。まず、①試合をして(問題を解いて)、②試合を見返して(答え合わせをして)、③できなかったところをできるようになるまで繰り返す。です。はい、当たり前でした。ここで大事なポイントは、③だと思います。僕の例で言うと、僕は隼たんに、何がダメなのか、どうしたらよくなるのか、毎試合、毎試合、聞きまくりました。(彼がすごいのは、僕の質問に対する全ての答えを持ち合わせていたところなのですが)僕はその答えを頭では理解できても、いざ次の日、次の試合でやってみようとしても、できないのです。(自転車に乗れるようになった経験を思い返してください。)頭で理解したうえで、何度も何度も意識しながらやってみて、体で覚える。長年の癖になっていて、なかなか治らない場合もあります。めげずに何度もやっていくと、何も意識せずに自然にできるようになりました。そうなって初めて、試合も使えるようになりました。書いていて、当たり前すぎて、恥ずかしくなってきたのですが、まぁ、いいでしょう。

僕がさらに恵まれていたのは、洸太さんをはじめとする当時の首脳陣が、僕のその変化に気がつき、僕を試合に出してくれたことです。これには、感謝してもしきれません。Iリーグ、学生リーグと、どんどん相手が強くなり、どんどん問題の難易度も上がっていきました。できなかったことが、できるようになる喜びを知ることができました。また、変化していく僕を、先輩方は褒めてくれました。それが嬉しくて、僕はどんどんサッカーを好きになりました。知れば知るほどサッカーは深く、プロのことを尊敬するようになりました。大学生になって、サッカーの奥深さのほんの一部を知れたことは、大学までサッカーを続けて良かったことの一つです。

ぜひとも、1・2年生には、自分にはできないと思わずに、チャレンジして欲しいです。いつだかの秋季のみで児島さんが、「4年間で自分がどれだけ成長できたかが大事」と言っていました。たとえ試合に出られなかったとしても、サッカーに向き合い、自分と向き合い、真摯な姿勢で物事に取り組むことには、何事にも代えがたい価値があると、僕も思います。ただ、時間は限られているので、響さんや菅野さんの遺言ブログも併せて読んで欲しいです。

2年生になり、慢心し、挫折し、3年生になり、プレッシャーに押しつぶされもしたが、そういった面も全て含めて、僕の大切な宝物になりました。僕の人生で最も充実した、学生リーグの魅力については、僕ではなく、学生リーグに出まくった僕の同期たちの遺言ブログで、存分に語られることを期待します。

部員へ。

同期のみんな、相談もせずにね。最後まで迷惑かけまくってごめん(笑)。ついに最後の年ですね。俺らの代が経験してないことはあと二つ。仙台大に勝つことと、インカレに行くこと。俺が出てなくてインカレに行かれたらちょっと悔しいけど、でも嬉しさの方が大きいと思います。その時は引退組と一緒に応援に行くからね。リーグ戦では、今まで培ったものを存分に出し切り、無双してください。ファンブルには注意だぞ。レンタの事故にも。

後輩のみんな、仲良くしてくれて、ありがとう。俺らや、俺らの1個上の代が試合に出すぎて、試合に出れずに悔しい思いをしてきた選手も多いと思うけど、その悔しさを味わった分、自分が試合に出て活躍して勝ったときの嬉しさは、格別なはずです。初めての学生リーグは緊張すると思うけど、自分にできることを精一杯やれば、後は先輩がなんとかしてくれます。ただ、海音は平気と思うけど、去年試合に出ていた小渕&中川が、ふがいないプレーをしていたら、僕は成仏できません。頑張ってください。もし仮に飲みに誘ってくれる人がいるなら、二つ森以外だったら全然行くので、連絡くださいね。約束通り、新海と中山にはおごります。あと、Iリーグももっと頑張って。正直、去年のIリーグは見ていてあまり面白くなっかったです。下手とかそういう問題ではなくて。あと、大変だと思うけど、班の班長は頑張ってください(関根ちゃんとやれや)。班制度には、大きな可能性があると思います。天下の東北大生の力は、これだけで終わらないはずです。願わくば、筋肉軍団のフィジカル班が、メンタル分野にも力を入れて…。

まだまだ言いたいことはたくさんあるけど、普段から閉じかけている吉田の目が後1mmで閉じてしまうのでここらへんで終わりにします。

長くなってしまいましたが、最後に。

これまでサッカーをして、楽しい思い出も、辛い思い出も、数えきれないほどたくさんありました。洋二郎風に言うなら、その比率は五分と五分に限りなく近いけど、最後に、このブログを書いている僕は楽しかったので、「楽しい」が勝ちました。サッカーに出会えて本当に良かったです。

僕と一緒にプレーしてくれたチームメイト、対戦相手、レフリー、マネージャー。僕にサッカーを教えてくれたコーチ、監督、先輩方。いつだって僕を支えてくれた家族、親戚。

サッカーと、サッカーを通じて出会えた全てに感謝の意を表して、このブログを締めくくらせていただきます。

本当に、ありがとうございました。

大変重たい話になってしまったので、来週は、あゆみさんの後を見事に引き継ぎ、サッカー部のおかあちゃん的存在へと進化を遂げ、自粛期間に美人に磨きがかかったと噂の、我らが誇る大内ママに、心温まるブログでも書いてもらいましょう。う~ん。お題は何が良いですかね~。じゃあ、自由ということで。

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