【遺言ブログ③】他人の評価なんてどうでもいい


 

遺言ブログ3人目です。どうも。東北大学理学部化学科4年の田村祥太郎です。引退ブログということで、これまで何気なく書いてきたブログも最後を迎えるとなると、何か寂しい気持ちもあります。後輩へ伝えたいことや、支えてきてくださった方々への感謝をこのブログで表現できたらと思っていましたが、書きたいことを好き勝手書いていたら、どうもまとまりの無い文章になってしまいました。見づらい文章であること必至ですが、最後なんで許してください。

 

遺言ブログ書くにあたって、自分の4年間を振り返っていますが、最初の試合が一番楽にやってたなーと思います。6点も取られましたが(笑)何個かいいセーブがあって、先輩たちに褒められてすげー楽しい試合だったのを覚えています。なんでこれが一番気持ち的に楽だったのかを考えると、一番自分に自信があったときだったからだと思います。高校の時に県内の選抜選手だったこともあって、狭いコミュニティの周りの評価だけで自分が上手いと思い込んで、自分は大学に入ってからも当然もっと上手くなっていって、トップチームの試合に出られるようになるのだろうと考える自信に満ち溢れた少年でした。この試合はそんな周りの評価だけで構築された根拠のない自信が作りあげた試合だったと思っています。

 

ただその試合以降は、自分の感覚と実際起きていることの間の齟齬が生じ始めて、自分は全然上手くないってことをぼんやり感じるようになっていきました。ぼんやりというのは、どこかで感じていたことだとは思うけど正面から受け入れることはしなかったっていうことです。この時に自分が下手なのをハッキリ認めていろんなことに挑戦することができれば、後悔することはなかったのだろうなと思います。

 

当時の自分は、下手なのを認めて改善するのではなく、ひたすらにミスを怖がるようになりました。「トライ&エラー」のエラーを見せてしまうと、ライバルとの間に明確な序列がつきそうで怖かったからです。練習中も試合中もいかにミスをしないかということばかり考えていたので、もちろん新しくできるようになることはないし成長を実感しない日々が続いていました。

 

意識を改善して過ごせた時期を経験した今だから言えますが、この頃はサッカーがあまり楽しくなかったです。成長が実感できないし、試合に出てもミスが怖くて何もできないし、何かに怯えている感じがして苦しくもありました。当時の自分は周りの評価を強く意識していたのだろうと思います。それまで周りの評価でしか自信をつけることができなかったからでしょうね。結局その頃の自分は、「チームの勝利」を意識することはほとんどなく、「トップに定着する」ためにどう行動したら良いかばかりを考えていました。

 

この考え方が変わったのは、「責任」というものを感じ始めてからです。2年生でトップチームの試合に出させてもらったことや、3年で会計の職に就いたことで、「チームへの貢献」という部分に関しては本当に強く実感しました。若いうちにこの経験ができたのはとてもありがたかったです。トップの試合に出れたのは絶対的に信頼を勝ち得てる人がいなかったからだし、会計も前任の柳さんから「真面目そうって性格だけで選んだ」って言われたし他に適任者はいたと思うけどたまたま自分が選ばれただけなので、その点に関しては自分は本当に運に恵まれたなと思います。過去1大所帯のチームに所属して、トップの試合を経験をしたり、チームの運営に携わったことで、チームを背負って立つ責任がどういうものなのかを学ぶことができました。そういった境遇の中で、個人がどう思われるかにフォーカスするのではなく、チームのどういうところに自分が貢献できるかを考えてプレーするべきだという考えに変わっていきました。

 

…まあ、とはいいながら人一倍声を出したり、人を巻き込むくらい楽しく練習するくらいしかできなかったけど(笑)

 

考え方が変わったことで行動も変わっていきました。次第に周りの評価を気にしなくなって、ミスを怖がらなくなって、自分のやりたいことを表現できるようになって、練習中はもちろん、試合中にもトライ&エラーを繰り返せるようになりました。そしたら通用する部分としない部分が明確化されて、できないところはやり方を変えてみたり、できるところは繰り返してみたり、試行錯誤の中で確実にできることは増えていって、成長を実感できるようになりました。気づいたらそれまでよりも楽しんでサッカーに取り組むことができるようになっていました。

 

楽しめるようになったことはもちろん良かったけど、それ以上に一番変わって良かったなと思うのは自分で認めることのできる自信がついたことです。周りの評価ではなくて、自分でここは負けない自信があると認めてあげられるタイプの自信です。もちろん、もっと上手い奴はいる前提で、ある程度通用する部分を認識できたことで、相手が誰であろうと怖がらずにプレーできました。個人的には強豪相手に毅然と振る舞えた一つの大きな要因だったと感じています。自分は気づいただけ良かったですが、もっと早く気づいていたらもっと楽しくサッカーができたと思うので、その点に関してはもったいなかったなぁと後悔しています。

 

…とまあ、長々と自分の経験談を書き連ねましたが、何を言いたいか分からなかった人のために簡単に要約すると、周りの評価なんか何もあてにならないし、ミスを恐れてたら成長しないし楽しくないよっていうことです。

 

後輩のみんなには自分のように後悔して欲しくないので、自分の経験を書き記しておきます。でも、涼平や菅野さんみたいに「自分が上手い」と思い込んで良い方向に行く人もいれば、高木のように常に謙虚な姿勢でいることが実を結ぶこともあれば、自分のように「自分が上手い」と思い込んでいたことが成長の妨げになったりするんですね。本当に何が正解かわかりません。うまくいくための考え方ってたくさんあるんだなと改めて感じます。なので、自分の経験談もあくまで参考程度に考えてください。逆にこんなことを今更言うかと思いながら見ている人もいると思うしね。ただ、たった一人でもいいから自分の話に共感して一歩踏み出す一助になってくれれば、それで満足です。自分の経験が誰か一人でもいいので考えをいい方向に改めるきっかけになってもらえばいいなと思います。

 

あとひとつ、部員のみんなには、感謝の気持ちを忘れずに部活に臨んでほしいと思っています。自分は会計という職業柄、多くの人とお話しする機会をいただきました。そこで改めて、東北大学サッカー部に関わってくれている方、影から支えてくださる方たちがいてくれるからこそ、自分たちはサッカーだけに打ち込むことができるのだと実感しました。特に今年はコロナ禍でさらに多くの方が動いてくれたおかげで、いつも通り仲間と集まってサッカーができるようになったのだと思います。この環境でサッカーができていることを決して当たり前だと思わずに、感謝の気持ちを持って取り組んでほしいです。

 

最後に、自分をサッカーの世界に導いてくれた都城をはじめ、小学校最後の年にも関わらず温かく迎えてくれた通町、キャプテンとしての経験を積ませてくれた二中、キーパーとしてのキャリアを歓迎してくれた二高、大切なことを気づかせてくれた東北大、自分のサッカー人生に関わってくれた方全員に感謝したいです。ありがとうございました。

特に東北大同期のみんな。君たちと一緒の学年であったことは今まで生きてきて一番運が良かったことだと思っています。サッカーが上手いことはもとより、アルハラな人がいて人権を店に置いてくる人がいて共同生活するインキャもいて、あとは何より尊敬できる人たちばかりでした。自分の大学4年間は君たちのおかげで彩られすぎて一生色あせることがなさそうです。かけがえのない経験をありがとうございました。

そして、雄飛君。キーパーの同期としてあなたの存在はとても大きかったです。雄飛がいなかったら、どうなっていただろうと怖くなるくらい自分のサッカー人生において重要な人物でした。お互い出たり出なかったりを繰り返していたけど、最後に差がついたのを感じてしまったのが悔しかったかな。雄飛のサッカーに対して謙虚に学ぶ姿勢だったり、驕らない性格が紡いだ結果だと思います。その点に関しては本当に尊敬していますし、今後見習っていきたい部分です。雄飛がいないとこんな思いもすることなかったんだろうなと思います。あと今までこんなに楽しく練習できたのは間違い無く雄飛がいたことがひとつ大きな要因でした。同期でいてくれてありがとうございました。

そして最後に、今まで支えてきてくれた両親。わがままなクソガキでしたが、ここまでサッカーを続けさせてくれて、見守ってくれてありがとうございました。あなたたちのおかげでたくさんの素敵な人に出会えました。唯一、大学で試合をしているところを見せられなかったのが心残りです。どんな感じだったかどうしても知りたいときはみっちーのお母さんに聞いてください。

 

長くなりましたが面と向かってはなかなか言えないこともあるので、この場を借りて、改めて感謝の気持ちを伝えさせていただきます。

 

最後に(3回目)、「インカレ出場」と「仙台大を倒す」という2つのなし得なかった夢を後輩たちがきっと叶えてくれることを願って、このブログを締めくくらせていただこうと思います。ご覧いただきありがとうございました。

 

明日の投稿もお楽しみに。

 

ほな、さいーなら。

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