“No 密” or “濃密”


今年度も3分の1が経過しました。ほんとに、ほんとに実感がないですね。例年の今頃ならみんな真っ黒になってるはずなのに今年はまだ白い人が多そうですね。ちなみに審判員は常に腕時計を着けているので外した時の肌の白さにはよく驚かれます。

工学部マテ4年の本間です。投稿遅れて申し訳ないです。

 

部活動報告

ついに!!ついに!!!!!対面練習が再開できました!

729日、最後のサッカーノートが330日だったので、約4ヶ月のブランクを経てグラウンドに活気が戻りました。仮入部の新入生なども交えて人数制限などをした上で練習を行っているようです。今週からは各人週四で対面練習を行うようにするということでした。私は院試勉強のため休部しているので詳しいことは今後の人のブログにお任せしたいと思います。まだ厳重な感染対策などで満足いくトレーニングではないかもしれませんが、少なくともサッカーができることにこれまで以上に喜びを感じられることと思います。

 

本間の活動報告

私の審判活動は、部員の皆さんの活動再開に先行していました。

7月。宮城県内の一種(大学や社会人チームのカテゴリー)の大会が再開し、主審を4試合、副審を2試合務めました。

75日、久しぶりの主審でした。延期後宮城県で最初の一種の公式試合(ベガルタなども含め)を担当しました。

感染対策について述べると、まず試合中およびアップ中のプレイヤー・審判員を除きマスク着用。また試合前の体温測定と健康チェックを行い運営本部に提出。マッチコーディネーションミーティング(試合前のユニフォーム決定や注意事項の確認など)はsocial distanceをキープして行い最小限の人数で。試合前後にはベンチの消毒が必須です。

上述のように宮城県での最初の公式試合だったので、この試合が以降今年のスタンダードになるということで、感染症対策は万全を期しました。試合前のメンバーチェックはベンチにて行い、コイントスはキャプテンだけ呼んでsocial distanceを保って行いました。用具チェックなどが済んだら整列無しでそのままフィールドへ。試合の前後も含め握手は禁止。また、円陣を組むのもハイタッチも倒れた選手に手を差し伸べるのも禁止と、なかなか人間味の薄い光景がくり広がります。ボトルは各人に個人特定可能なものを用意しそれ以外はだめ。そのため試合の合間に水を摂る機会が減りますから、温度の如何を問わず飲水タイムを導入。試合終了後も並ばずにそのままベンチへ撤退。これがサッカー界のnew normalです。Jリーグや海外サッカーでも同様の対策がとられています。これだけ対策してたら、審判が選手に言い寄られたら「密です!」って言えばなんとかなりそう。

さて、この日の自分のパフォーマンスは、ボールホルダーにフォーカスを置きすぎる故にプレーエリアに寄りすぎてパスコースを防いだりドリブルの邪魔になってしまうことが多かったです。この日からしばらくポジショニングtraumaticなほど苦手になりました。。。

結局その翌週も同じことに悩んだので、719日はボールホルダーの使いたいエリアを塞がないことを最も意識しました。具体的には、攻撃段階のボールホルダーの選択肢を全て視野内に入れられるように意識したポジショニングです。すると!大失敗です!!!このポジショニングはボールが前線に出されるまで自分がスタートダッシュを始められないんです。一番大事なペナルティエリア付近のシーンなどに追いつけなくなりました。DOGSO(知らない人は今すぐ調べなさい)を見逃したと言われました、、、

この日でした、試合後アセッサーに「君のサッカー観はよっぽど酷いぞ」と言われたのは。他の審判員たちも聞いている中でこれを言われた瞬間は頭真っ白になりました。けどこの日はこの日なりに「ポジショニング改善計画」の目標を達成するために試行錯誤した結果だと2秒後に意識を取り戻しました。

726日、院試勉強のための休みの前、最後の試合はプレイヤーやチームのために全力で任務を全うすることだけを考えました。これが、うまくいくんですね。ポジショニングも動きもこれまでの大学生活で最高のものになりました。実を言うと一つ大きなことをやらかしてるんですが、それも気にならないほどに満足できました。(やらかした内容は、警告するべきラフプレーがあったんですがアドバンテージ(“Play on!” ってやつ)をとりプレーを続けさせたところ、展開の速さから警告を与えるべき選手を忘れてしまいました。ここまではよくあるんですが、プレーが切れたところで副審にそのファールをした選手を覚えているか聞いたところ、それがその選手にとって二枚目の警告だったんです。つまり退場なので、ファール以降プレーに参加させないためにアドバンテージを採用するべきではなかった、ということです。なかなかまれな事象ではあるので難しい判断ではあるんですけどね。)

行き着くところは、全力でやればうまくいく、という話ではありません。がむしゃらにバット振ってもホームラン打てるわけじゃないですから。ポジショニングのための要素には、ボール、ゴール、アシスタントレフェリーの位置、パスコースやスペースなどがあります。この一ヶ月、パスコースを塞いだりスペースを潰したりして、そのあとはそれを改善しようとそれらの要素を全部視野に入れるポジショニングを試してみて、失敗して、得られたのはinstinctだったように思われます。ここに立ってたら邪魔だとか、ここにいたらボールから離されるとか、経験的なものです。3週間ずっと悩んだ結果、考えるよりも先に本能がポジショニングを修正できるようになりました。

結局、何においても目標に到達するまでの過程を辛抱できるか、そして犯したエラーに真っ直ぐに向き合おうとするかが大事ですよね。チームスポーツでは特に人と比べたり、メンバーに選ばれるかという組織内での立ち位置を気にしたりすることは多いです。そういうメンタリティをput asideして目の前の課題に全力で取り組めば後悔することはないでしょう。

最後に、今までの話全然関係ないけど審判員の使っているテクノロジーを紹介しておきます。私はApple  Watch のとあるアプリを使っています。画像は26日の試合における分析です。90分ゲームだと大体12kmくらい走ります。この試合は80分ゲームでした。このアプリを自分のパフォーマンスの客観的評価に使ってます。

Heat map sprint map Speed analysis Distance analysis

 

皆さんがこの特殊な半年をモチベーションを絶やさずに努力してくれることを、そしてそれが結果に表れることを期待しています。

院試終わったあとお会いするのを楽しみにしています。

次回のブログは前季キャプテン小山直人による更新です。

それではまた。

p.s. 部員のみんなに伝えたいんだが、ブログ回す前にちゃんと次の人に伝言しましょう。ブログ見てなかったらいつまでも新投稿がアップされなくなるので。

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