当時鈍足で肥満気味だったよねけいは、誰にも負けない叩き上げの武器として「基礎」を択びました。
理由はSimPleで、反復練習が嫌いでなかったから。そして、フットボールの根幹は「止める、蹴る」にこそ在るという強い信念があったからであります。
振り返ればそれも小4のことであります。記憶力が良い方で、その時の脳内は意外にも強烈な色付き方で残っているものです。
さて、大上涼太からの指名を受けました、文学部日本思想史研究室新4年の米倉圭亮でございます。
彼から与えられたお題は「明治安田百年構想リーグorJリーグについて」「テクニカル最終年どうするの」です。
上述の「基礎」という一つの始点から鮮やかに掘り下げ、そしてたった一点に結末させることを目指します。
その前に今週の活動報告です。
3/7 @仙台大学 vs仙台大学 0-7
3/7@川内 vs IRIS FC 0-0
2016年、岩手県民にしては珍しくアントラーズをあまり好かなかった私は、当時優勝争いをしていた”無冠ターレ”こと川崎フロンターレを激烈に応援するようになりました。「敵の敵は味方」とはよく言ったものだと思います。
お気づきの方もいるのではないでしょうか。
「基礎」を重んじてきた私にとって、フロンターレのフットボールはなかなかに衝撃的でした。技術力の極致ともいえるこのチームがこれほどまでの可能性を示してくれたことは、私にとって自己肯定の一切だったとも言えるでしょう。
魅了されてやってもいいよ?
そう思った次の年にはJ1を初優勝、そしてそこからの5年間で二度の連覇を含む四度の戴冠をと、あれよあれよという間に私は外見上Jリーグミーハーのポジションを確固たるものとしてしまいました。
さて、そんなことはどうでもよくて、フロンターレがあの麗しい時代を築いて以来、Jリーグは明らかに変わりました。欧州でも同様の動態を辿りながら変遷していますし、国際大会でも同様です。ポジショナルで全世界を席巻した無敵艦隊スペインは、2014年大会でファンハールネーデルラントのあまりにも予想のできなかった守備戦術に完全に破壊されたことを、心に留めている方も多いのではないでしょうか。何かというと、攻撃に優れ技術力の高いクラブが現れると、守備が発展していくのであります。
守備の進化。
近年のJリーグを表すには最もわかりやすい要素の一つではないでしょうか。攻撃で支配を試みるフロンターレやF・マリノスに対する策として、守備から支配を試みるクラブのなんと増えたことでしょう。
昨シーズン、ミヒャエルスキッベ率いる三本の矢、リカルドロドリゲス率いる太陽王は実に見事な形を提示してくれました。決して彼らだけの業績ではありません。欧州のトレンドにのっかっただけではありません。あの5年間の神奈川時代、それに抗おうとしてきた一人一人の選手、指導者、クラブスタッフの熱意が、このニッポンの中でのこのムーブメントを起こしたに外なりません。
Jリーグの見どころというのは、上述の通り守備とすなわち組織性にあります。組織的な守備が求められ、最低限の技術水準が満たされない、または守備意識の低い選手がフルタイムで活躍することが難しくなっている今日のJリーグに対して、単純な欧州とのプレーやタクティクスレベルの差のみによって比較しJリーグを軽視する風潮が依然として残ることは私としては寂しくてなりません。
攻撃が発展し、それに抗う守備が発展し、さらにそれを上回る攻撃が発展し、さらにさらにそれを上回る守備が展開される。フットボールは元来そういう展開を見せてきたのです。ヨハネスクライフのトータルフットボールに、その土台の上にアリゴサッキがゾーンプレスを発明したように。守備を突き詰める中で、それを上回るグアルディオラという攻撃が生まれ、それを上回るべくユルゲンクロップやディエゴシメオネが居るように。
私がテクニカルスタッフとして為したいことは、そのムーブメントなのです。豊かな個性を揃えてくる仙台大学のようなチームに対して、それに抗う守備を示すこと、そしてまた上回られること。此の一つ一つのサイクルが、東北地区のサッカーを発展させることなのだろうと。僕はまだ諦めていません。この一年でその可能性を示すんだと、たとえ幹部代を退こうと、このテクニカルスタッフで僕はすべてを捧げる所存であります。
ちなみに、川崎はいま足りていなかった守備を長谷部茂利氏の下で充填中です。必要な作業、当たり前の作業、時代の流れとサイクルの中の一端、歴史は繰り返すという当たり前のスタンスの下。だけれども、渦を巻くように発展していく守備と攻撃の軸として常に「止める・蹴る」という”当たり前”があるのだということを、これだけは生涯変わらないであろう信念として抱き、フロンターレの復権を信じ、僕は今日も中学生の技術指導にあたるのであります。
そうだ、あの子たちの卒業式いつなんだろう。
そうそう、そうやって地域と密に関わって周りから愛されるクラブを作ることが、当たり前に一番大事な作業だと僕は信じています。それが僕がフロンターレから学んだ一番大切なことです。
さて、次は福士詠美さんにお願いしましょう。自由論述に賭けて、テーマを「マネージャーの裁量権について」としましょう。展望を交えながら、またほかにも述べたいことがあったら世界を広げて記述していただきたいと思います。
さてさて、我々学友会蹴球部はキューにストップできません!今シーズンもアクセル全開で命燃やしてどうせならどこまでも、困難もぶち破ってへこたれない気持ちで進んでまいりますので、熱い応援よろしくお願いいたします。